
総合学習中学2・3年
本校の「総合学習」は、単なる知識の習得にとどまらず、多彩な体験を通して「自ら考えて行動できる人間力の形成」を目指しています。生徒一人ひとりの高い志に応える学習プログラムを軸に、STEAM教育や表現活動を導入。外部講師を招いたカメラ・ダンス・マジックなどの選択制プログラムも開講しており、専門的な指導のもとで自分の興味・関心を深く追求できます。これらの活動を通じ、思考力や判断力、コミュニケーション能力を養うとともに、他者と協働・共創する姿勢や豊かな感性を育み、これからの社会を切り拓く力を身につけます。
総合発表会
総合学習は前期と後期という形で年に2回、講座を選ぶ機会があります。各期の最後の授業は保護者の方々にも来ていただき、「総合学習発表会」をいたします。
下記は2026年2月20日に行われた総合発表会の模様です。
書道
後期は「新しいことに挑戦する」をテーマに取り組みました。日本の伝統工芸「蒔絵」作品の華やかさ。墨絵作品の「和」を感じさせる佇まい。篆刻作品の力強さ。平安時代の変体仮名で書かれた小筆作品のたおやかな趣き。全ては、生徒一人ひとりが、熱心に心を込めて地道に作り上げていく誠実さが生み出したものと実感しております。笑顔の絶えない教室で、皆で励まし助け合い、尊重し合っている印象です。


カメラ
受講生徒からの感想です。
「約半年間かけて四〜六人のグループで写真や動画を撮影し、曲を選んで編集を行いました。テーマに合う写真や動画を考えながら撮影をすることは簡単ではなく、特に最初はカメラの操作に慣れていなかったため、思うように撮ることができませんでした。しかし、何度も練習を重ねるうちに少しずつ上達し、構図や明るさを工夫しながら撮影できるようになりました。その結果、撮影すること自体がとても楽しく感じられるようになりました。編集作業では、パソコンの使い方や動画の編集方法など、さまざまなことを学びました。そして最後に各班で作った動画をみんなの前で発表しました。発表するときはとても緊張しましたが、完成した動画を見てもらい、拍手をもらったときは大きな達成感を感じました。この活動を通して、協力することの大切さや新しい技術を身につける喜びを実感することができました。」


ダンス
ダンスでは、各グループ作品を発表をしました。半期にわたりさまざまなステップを学び、最後の3回の授業ではそれらを生かして自分たちで振付を考え、作品づくりに取り組みました。経験の有無はそれぞれ異なりましたが、互いに協力し合い、一丸となって一つの作品を完成させました。本番では緊張も見られましたが、限られた時間とは思えない完成度の高い発表となりました。一人ひとりの前向きな姿勢がスキル向上につながったと感じられる発表会となりました。


園芸
受講生徒の感想です。
- 土を耕したりするのはとても大変したが、自分たちで育てた野菜が立派に育つことに喜びと達成感を感じました。
- 小学生の時に説明会で園芸があることを知り、ずっとやりたいと思っていたので実際にやることができて良かったです。日々の活動だけでなく、時々お土産に野菜やりんごを貰えたことも嬉しかったです。
- 活動を支えて下さった先生方、ボランティアの皆さん本当にありがとうございました。


PBL(Project Based Learning)
後期PBL(Project Based Learning)では、前期とは打って変わって、各自の決めたテーマについての発表を行いました。大きなテーマは「未来の社会」。未来に存在する職業や道具、自分が想像する“こうなってたらいいな“という世界について、オリジナルのアイディア出しから始まり、スライド発表まで行いました。生徒たちのアイディアはどれも面白いものばかりで、「人間ChatGPT」や「航空警察」、「思考で動かせる機械」…。今の中学生たちが社会に出たとき、実現している未来はあるのでしょうか。


マジック
マジックの講座ではプロのマジシャンに直接教えていただきます。マジックを習得した後、みんなの前で実際に技を披露します。回を増すごとに手さばきが上手になり、学んだ技は年間に80種類ほどになります。たくさんの人に技を披露することで、観客の前で話すことができるようになりとても良い時間になりました。


美術
後期は、広葉樹である楠のきを素材として、スツールを制作しました。 一寸程の厚みの座面を鋸で切ってヤスリや鉋で形を整えて、床に向かって開くように3個穴を開け、脚がささる部分をノミとヤスリで加工し、釘を使わずに楔を作ったもので固定して仕上げました。 高度な作業ですが、楠は柔らかくにおいも良く加工しやすいので、座る機能と眺めた時の形の良さを目指して制作に取り組めました。


ロボ・プロ&AI
「LEGO SPIKE」(レゴスパイク)という中高生向けの STEAM 学習セットを用いて、本校の情報科教員がプログラミングを教えています。今後はロケットにかわる宇宙への輸送機関「宇宙エレベーター」をイメージしたロボット(クライマー)をレゴブロックで組み立て、プログラミングによって動かすことを学んでいます。どんなプログラム・構造がよいか試行錯誤することで、問題解決能力を育成します。


華道
華道の講座では、ガーベラやゴッドなどの花材を手に取り、花言葉や花の色合い、形などからイメージを膨らませながら思い思いに表現しました。初回の講義では生け方に戸惑い時間がかかる様子も見られましたが、回を重ねるごとに手際も良くなり、集中して真剣に作品づくりに取り組む姿が印象的でした。花と向き合い、想像力をはたらかせて表現していくことで、豊かな時間となりました。


囲碁
総合囲碁は、プロ棋士をお招きして、初心者でも楽しめる囲碁を毎週教わっています。先生の教え方の巧みさと生徒の柔軟でフレッシュな脳が組み合わさって、初めて石を持つ子もめきめきとその実力を伸ばし、囲碁の面白さ・奥深さに気付いてくれています。総合の時間でも先生がおっしゃるように、囲碁には落ち着いてしっかり考えることを求められます。この習慣に中学生時分に触れることができるのは今後の財産になるのではないでしょうか。










